ishida式の南沢山・横川山(南信州)スノーシューハイク
2011年2月6日(日) 先週のリベンジも兼ねて、今度こそお楽しみ…

スノーシューのお試しをかねて出掛けた南沢山ですが、前回は寒波のため寒いし風は強いし、おまけに頭の高さに雪雲がかかって展望もありませんでした。
おまけに買ったばかりの三脚(タムラックのZupshot+クイックシューベース)を落としてしまいました。
今度は展望とあわよくば三脚の回収も期待し、2週連続同じ目的地を目指すことにしました。

先週のスキーでの転倒(レストハウスで(^^;)強打して以来痛む腰の影響が何となく不安要素。
結局、土曜日に決行予定だったのを急遽日曜日に延期としました。

前回よりも30分早く出発し、清内路の「ふるさと村自然園」の駐車場に到着すると、すでに先客の車が一台とまって準備している方がみえました。
ご挨拶し、まずは軽く行動前の腹ごしらえ。
すると、その間にも後続の車が続々到着。日曜日だということもあって、やっぱり人気のある山なのね(^^;


SAM_1070.jpg - 41,400Bytes SAM_1072.jpg - 47,482Bytes
ふるさと自然村内の道路。左が尾根コース登山口。(左) 続々後続が到着。(右)

 

SAM_1075.jpg - 70,204Bytes SAM_1077.jpg - 81,107Bytes SAM_1096.jpg - 58,033Bytes

午後から下り坂の予報ですが…。(左) 前回よりも薄着のishida。(中) 気持ちよく登ります。(右)

 

雪は先週からほとんど減っていないようなので、駐車場からアイゼンを装着し、スノーシューはザックにくくりつけて出発です。
先週の降雪で再びカバーされた上を昨日の登山者(数名か?)が踏んだ程度のトレースがついています。先週自分がスノーシューを装着した地点でも、足跡は新しい雪に埋まった状態でした。
三脚の回収は期待薄か…
登り始めてちょうど15分くらいのところで先行の方に追い付き、道を譲っていただいたので今度はishidaが本日のトップで登ります。

先週、間違ってまっすぐ行って戻った辺りでも、スノーシューで踏んだ跡は新雪でカバーされていました。
とはいえ、まだ早朝のため気温は低く、よく締まったトレース上ではアイゼンも気持ちよく効きます。
途中、昨日の登山者が尻セードで下った跡が続いているためステップが崩され、急斜面では無駄なキックステップを強いられます。できれば登山道をはずして滑って欲しいんですが(--〆

本日は午後に気圧の谷が通過の予報ですが、まだまだ空は晴れていて、先週とは違って明るい雰囲気で足が進みます。
(単にアイゼン装着のため、スノーシューよりも本当に足が軽いだけかも)

気にしていた左股関節の調子も途中から気にならなくなりました。


快調に中間地点を越えて緩く巻きながら登ると、支尾根を越えた辺りから富士見台方面の尾根がちらちら見えてきます。
右手の尾根が近付き、笹原が広がる辺りになるといよいよ南の展望が開け、先週はほとんどみえなかった富士見台や手前の横川山、更には恵那山の姿もはっきり見えてきました。
展望が開けると、あとわずかで南沢山の山頂に着きます。

 

SAM_1111.jpg - 74,942Bytes  

山頂手前で南側の視界が開けます。ヤッター!

 

SAM_1114.jpg - 39,047Bytes SAM_1115.jpg - 42,943Bytes

富士見台。(左)  先週は見えなかった横川山と恵那山。(右)

 

SAM_1133.jpg - 42,584Bytes SAM_1136.jpg - 45,366Bytes

ここでスノーシューにチェンジします。(左)  先週のishidaのトレースも見えません。(右)

 

昨日の登山者は全てここまでで引き返した様子で、平坦な南沢高原には(先週のishidaのトレースも消えて)手付かずの雪原が広がっています。
ただ、昨日辺りからの春の陽気もあって下界はどんよりと霞んでおり、遠くの山も青く霞んで見えます。

ここでアイゼンを外してデポし、スノーシューに履き替えて横川山を目指すことにします。
周辺の写真撮影をしていると、先ほど道を譲ってくれた方が到着しました。
アイゼン+ワカンを持参のその方も横川山に向かうとのことだったので、ishidaが先行してスノーシューで露払い(?)ということで。

広い雪原と樹林の境界辺りを進み(実際には夏道は木の間を縫っている場所もあります)更に木々の間を抜けると、前方の横川山が大きく見渡せるようになります。

SAM_1138.jpg - 42,070Bytes SAM_1143.jpg - 54,623Bytes
風で表面の新雪は飛んでいます。(左) ちょっとうなだれたモンスター。(右)

SAM_1156.jpg - 35,859Bytes SAM_1163.jpg - 37,891Bytes
まっさらな雪原。(左) 妻籠と高峰山も霞み気味。(右)

 

SAM_1184.jpg - 65,549Bytes

台地の端まで来ると正面に横川山。

台地の端まで来て、前方の風景の撮影にいそしんでいる間に先ほどの方が追い付いてみえました(^^)
先の鞍部までは先行していただき、横川山に向かう登りで再びishidaが先行してトレースをつけてゆきます。
登りにはいると雪の量もぐっと増えてきましたね。
今シーズン、1月終盤の降雪以降は誰も踏んでいないと思われ、夏道を少し外すとスノーシューの浮力をもってしても場所によっては膝上までもぐりこんでしまいます。
(調べてみると、2011年1月22日に単独で横川山に登ったという方のレポートを見つけました。)
崩壊地の端を廻り、小ピークに向けて最後のひと泳ぎ(^^)で、横川山へなだらかに続く尾根に飛び出します。

SAM_1188.jpg - 46,390Bytes SAM_1200.jpg - 58,293Bytes
先を行くワカンの男性。(左) 登りにかかる手前までは雪もよく締まっています。(右)

 

SAM_1207.jpg - 71,201Bytes
崩壊地の上の立ち枯れ木群。

 

SAM_1217.jpg - 39,962Bytes SAM_1219.jpg - 42,704Bytes
見る位置で表情が変わります。(左) 日暈(天候が下り坂の前兆)を貫く飛行機雲。(右)

 

SAM_1221.jpg - 58,439Bytes SAM_1225.jpg - 45,204Bytes

振り返るとなだらかな南沢高原の広がりが見えます。(左・右)

SAM_1228.jpg - 41,768Bytes
小ピークの立ち枯れ木がお出迎え。

行く手の尾根には激しい西風で樹氷が発達し、「(ポケット)モンスター」と呼んでも良いくらいですね。
ここからも写真撮影にいそしみながら、横川山への最後の登りを進みます。

横川山のピークに出ると、南には谷を隔てて富士見台が綺麗に見えます。
背後には阿寺山系、御岳、中央アルプスが青く霞みながら見え、東には南アルプスの峰々が並んでいます。
今日は春の陽気ですが、本来の冬の陽気なら更に素晴らしい360度の展望が楽しめそうです。
一般的にも南沢山と横川山をセットで登るパターンが多いようですし、せっかく南沢山に登るなら、行程的にも楽で展望の良い横川山まで足を延ばすことをお勧めします。

SAM_1232.jpg - 44,687Bytes SAM_1236.jpg - 46,851Bytes
山頂は目の前です。(左) 山頂に続くポケットモンスターの行列。(右)

 

SAM_1237.jpg - 52,725Bytes SAM_1247.jpg - 44,421Bytes
出迎えの儀杖兵のようです。(左・右)

 

SAM_1253.jpg - 48,850Bytes SAM_1270.jpg - 38,921Bytes

山頂まであとひと登り。(左) 山頂からは富士見台が望めます。(右)

 

SAM_1273.jpg - 56,821Bytes

富士見台と大きな山容を見せる恵那山。

 

SAM_1277.jpg - 33,670Bytes SAM_1285.jpg - 43,774Bytes

山頂から東には南アルプスが青く霞む。(左) 山頂から少し進んだ場所からの恵那山。(右)

 

山頂から東側には小さいながらも雪庇も出来ていて、踏み抜きに注意です。
富士見台方面に向かう尾根には積雪自体は少なく、笹原の中に夏道が見えています。
ここで、少し富士見台方面に向かい、違う角度から横川山を見てやろうと考えました。
しかし、尾根の張り出しを見間違えていたようで、登山道をどんどん下ってしまい、戻るのにずいぶん登るハメに(^^;

 

SAM_1290.jpg - 50,637Bytes SAM_1307.jpg - 58,902Bytes

富士見台へ続く尾根の登山道。(左・右)

 

SAM_1323.jpg - 50,427Bytes SAM_1335.jpg - 31,216Bytes

振り返って見る横川山。(左) 山頂から東に張り出す雪庇。(右)

 

山頂に戻ると先ほどの男性に加え、更に単独のスノーシューの女性も到着していました。
二人が揃って下山されるのを見送り、時間もちょうどお昼なので食事をしていると、更に単独のワカンの女性が到着しました。
聞くと、スノーシューの団体さんが来ているようですが、どうやら横川山まで足を延ばす様子はないので今日の横川山登頂者はここまでではないかとのことでした。
今日の登頂者は4名、全て単独行で男性2名、女性2名、2名はスノーシュー、2名はワカンという内訳ですね。

 

SAM_1329.jpg - 80,787Bytes

ちょっと遠近感を強調。

 

SAM_1342.JPG - 60,549BYTES

東の展望。横川の集落が中央に見えます。

 

SAM_1350.jpg - 44,442Bytes SAM_1360.jpg - 41,312Bytes

雪庇越しに見る富士見台。(左) 登り始めて初めて座りました。。(右)

 

食事も終えてishidaもそろそろ山頂を後にし、再び往路を戻ります。
恐怖感があるほどの傾斜も無いので、スノーシューの弱点の下りも特に問題無くこなすことができました。


SAM_1368.jpg - 56,516Bytes SAM_1377.jpg - 40,964Bytes

こちら側から見る南木曽岳は見事な姿です。(左) 下り斜面もこなして南沢山方面へ。(右)

 

SAM_1380.jpg - 73,080Bytes

再び南沢高原の全容。

 

さきほど聞いた通り、前方に見える南沢高原の台地の端にスノーシューの十数名の団体さんらしき人達が休憩しているのが見えました。

 

SAM_1384.jpg - 45,526Bytes SAM_1398.jpg - 55,379Bytes

立ち枯れ木とさよなら。(左) お日様の向きも変わりましたね。(右)


自分の踏み跡をそのまま戻り、アイゼンをデポした南沢山の山頂に戻ると、ちょうどさっき見えた団体さんが休憩中。
どうやらガイド登山のような感じの会話が聞こえてきます。
ペースも遅そうだったので急いでアイゼンに履き替えて先に出発しようとしたら、残念、先行されてしまいました。
しかし、巻き道ではなく尾根コース(ishidaも先週ちょっとだけ行ってみたが全くトレースなしだった)のほうへ向かった様子で一安心。

 

SAM_1400.jpg - 50,213Bytes SAM_1403.jpg - 44,759Bytes

ここでスノーシューを脱ぎます。(左) 振り返るといつの間にかどんよりとした雲。(右)

 

自分も山頂を後にしますが、この頃から空には雲が湧き始め、どんよりした雰囲気になってきました。
山頂以下では気温が上がっているようで、どうも歩きにくくなってきたなと思ったらアイゼンに団子ができて高下駄状態に。
その都度落として歩きますが、どうにも我慢ができなくなって(足場にも不安無い状態ですし)アイゼンを脱ぎました。
先行して下って行った横川山への道連れになっていただいた男性の足跡にはグリベル特有のアンパン形のアンチボットプレートがしっかり効いている様子だったのでちょっと羨ましい。
というか、団子が付きにくいという触れ込みのチタンアイゼンも、このような湿雪には全く効果が無いことが判りましたね。

駐車場に着くとびっくり、何台か歯抜けになっていますが駐車場は一杯だったようです。
ちょうど横川山の山頂まで一緒だった男性が片付けを終えて出発しようとしているところだったので、今日のお礼とお別れの挨拶をして見送ります。
ishidaもさっさとお片付けして昼神温泉に向かうことにします。
ちょうど出発しようとしていたところへ、横川山山頂で会った単独行の女性も到着。
(ishidaもけっこう巻き巻きで下ったつもりなのに、早くてびっくり(^^;)

 

駐車場を出発すると、どんよりした空からぽつぽつと小さな雨粒が落ち始めました。

今日も昼神温泉の「阿智の里 ひるがみ」で入浴して帰ります。
霧雨の落ちる中、露天風呂でしっかりストレッチして帰路の運転に備えます。
帰り掛けに駐車場から奥さんに電話しているうち、だんだんと本格的な雨降りになってきた模様です。
雨降りだと滑る磨り減りスタッドレスタイヤに注意しつつ家路を急ぎます。

先週のリベンジを期して計画した今回の登山ですが、天候にも恵まれてよい山行でした。
でも、何となく途中からは快調だった腰の調子が、天候同様に気になりはじめた気が…

 

------------------------------- 今回の行程 --------------------------------

見難い場合はこちら

 

cyouknn_1.jpg - 158,041Bytes

 

4:30自宅発〜7:00ふるさと村自然園登山口


登山口7:30--8:35中間点--9:30南沢山山頂9:50--10:10台地先端--10:40小ピーク--10:55

 

横川山山頂(周辺周遊)12:30--13:10南沢山13:20--13:55中間点--14:20登山口


14:40登山口〜14:55阿智の里ひるがみ15:4018:25自宅着