今年3度目の富士登山ですが、今回は趣向を変えて「須走口」からの登山を計画しました。
しかし、自分を含めて今回の参加者のK氏、M氏、TT氏ともに須走口からの登山経験はなし。
そのうえ、TT氏は当日初めて履くおNewの登山靴、M氏は久々の木曜富士登山を4日後に控えている状態です。
ということで、とりあえず初挑戦の須走口登山は八合目まで到達を目標に…。
いつも通りにAM3:30に蒲郡発、富士川SAで朝食をとります。 今回は御殿場ICで高速を降り、道成りに須走口五合目に向かう「ふじあざみライン」を目指します。
しかし、快調に高度を上げたのも束の間で、路肩に駐車した車の列が現れ、警備員さんに「五合目の駐車場は満車なので、ここでUターンして下向きに駐車して下さい。」と指示されました。
そのうえ駐車してみると、そこには「二合目」の看板が…(^^;
Uターン地点にはちょうどバス停がありますが、バスの時間まで1時間ほどあります。
「そんなに待つんだったら歩いた方が早いな。」ということで、思った以上に低高度からの発進となりました。
すぐ隣の自衛隊演習場からは大砲の射撃音が間近に聞こえてきて何となくそわそわ?
切れ目無く駐車された車の列を横目に登山開始(左) 1時間以上かかって五合目に到着(右)
二合目の標高は1600m程のようなので、八合目が3400mとすると標高差1800mもあることになり、ちょっと先行き不安ですね。
それも、辛い舗装路歩きは予想よりかかって、約1時間15分ほどでした。 (幸いにもバスには抜かれなかった)
早速登山と行きたいところですが、今回はお腹の調子が悪くて、五合目のトイレで大休止。 (普段は山で大きいのはしない方針ですが…)
気を取り直していよいよ登山開始です。
階段を登って「古御岳神社」に参拝して登山道に入ります。
初めは木漏れ日の樹林帯(左) 枯れ沢を横切ると下界は雲海(右)
初めは樹林帯の登りとなり、これまでの富士宮口とは全く違う様相が何となく新鮮に感じます。 しかし、思った以上の人の多さにちょっと辟易。 とはいえ、登山道と下山道はほぼ分離されているようなのですれ違いに不都合はありません。(下山道は比較的新しい様子) 途中で下山ルートを左に分け、更に進んで枯れ沢を横切ると下界は雲海が望め、上には富士山頂が見えます。 しかし、いつもながら須走側の雲の変化は大きいようです。
富士の超常エネルギーを求めてアダムスキー型UFOが飛来(笑)(左) 山頂方面(右)
再び樹林に入ってしばらく登ると、枯れ沢を挟んで南側に下山道(砂走り)が見え、山頂方面のに見晴らしの良い地点に出ます。 しかし、単独行の若者に頼まれてシャッターを押してあげてから、自分も撮影しようと思ったら雲が流れてきて山頂は隠れてしまいました。
小休止後に再び背の低い樹林帯を登ると六合目「長田山荘」に到着です。 このあたりの標高が2400m位のようですから、既に800mも登っています(^^) でも、やっと富士宮口の五合目の標高ですね…。
六合目長田山荘に到着(左) 本六合手前からいきなり雲の中に。(右)
道は再び潅木の中の登りとなりますが、明るい雰囲気で気分も和みます。 登っている最中には良く見えないのですが、本六合目までは軽くひと登りです。 (この日には吹流しが立っていたため、下からも位置が判りました。)
本六合目瀬戸館前に到着(左) ここからは木も無くなって見晴らしが良い(右)
本六合目に到着したところで大休止をとり、今後の作戦を決めます。 本六合目のすぐ下からは下山道へのショートカットコースがあり、4日後の富士登山を控えたM氏と、New登山靴のTT氏は下山することにしました。 ishidaとK氏はとりあえず七合目を目指して進むことにします。
登り途中から振り返る本六合目。(左) 暫くは見晴らしの良い草付きの斜面を登ります。(右)
左側が登山道、右端から左に向かって下山道(砂走り)。すごい砂埃…。
七合目直下から登山道は溶岩の間を縫って歩くようになり、いよいよ富士登山らしくなってきます。 登山道はよく整備されていますが、コースを外れると非常に危険な部分も見られます。 今シーズンも行方不明者や死亡者が出ていますので、夜間などは特に注意が必要な部分ですね。
溶岩の多い登山道。(左) いよいよ七合目です。(右)
七合目大陽館に到着。(左) 休憩後、更にもう一つ上の本七合目を目指します。(右)
7合目に着くと、すぐ上日本七合目が見えます。 本七合目からは下山道との接続もあるため、次の目標は本七合目ということに。
標高も高くなってやや息が上がりますが、30分ほどで鳥居のある本七合目「見晴館」に到着です。 ここから見える八合目小屋より上は吉田口・河口湖口からのルートが合流する地点です。
本七合目直下。(左)標高3200mの本七合目見晴館前。(右)
本八合目の鳥居から先、山頂まで見え隠れしています。(左)雲海に向けて下ります(右)
今回はここまでとし、小休止の後に下山にかかります。 下山道は砂礫の道で、好天のため砂埃がモクモク上がっているのが登山道からも見えていましたが、いざ下り始めると「大げさだな」と思っていたマスクも実は欲しくて当たり前だったかも… 先行者を抜くときもなるべく風下側から「右から失礼しまーす。」と声を掛けて通るようにしました。 御殿場口コースに比べると、砂礫の中に含まれる大きな石の比率が多くて走りにくいのですが、勢い付いて駆け下ると30分ほどで下山道下部の「砂払い五合」の売店「吉野屋」に到達しました。それにしてもすごい砂埃…
「吉野屋」では、ポンプアップした水を洗面用として200円で売っていました。 実際、下山道は七合目からここまで小屋はありませんので、「良い所に目を付けた商売だな。」とのK氏の指摘に感心しました。
砂埃を巻き上げながら雲海に向かって下るK氏。(左) 振り返るとみんなモクモク(右)
ここから少し樹林に入る。(左) 古御岳神社に到着。(右)
それにしても、砂埃で靴は土色、全身に砂を被ってしまいました。 カッパやザックカバーを着用している人を見て不思議に思っていたんですが、この対策だったんですね。 砂払五合を出てから少し樹林帯に入り、再び登山道との合流点にくると古御岳神社まではすぐですね。
13:25頃に、お待たせしていたM氏、TT氏と五合目で合流して今回の行程は終わり…と思ったら、まだ二合目まで歩くんだった(^^;
13:40に五合目を出発し、やっと車に着いたのが14:30でした。 お帰りはふじあざみラインを下ったところにある日帰り温泉「時之栖・天然温泉天恵」で入浴して念入りに砂を洗い流しました。
ロッカーに車の鍵を忘れたりというトラブルだけでなく、温泉を出たすぐ前の道で渋滞が始まっていて、思った以上の人出に驚きです。 とはいえ、それほどの大きなロスも無く御殿場ICに到着、途中高速を掛川ICで降りたところの炭焼きハンバーグのお店「さわやか」で夕食を食べて帰りました。 |