ギンボシザトウムシ

鋏角亜門 クモ網 ザトウムシ目 マザトウムシ科  体長約6mm

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肢のお手入れに余念が無い個体。体形的にはオス?

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2009年9月末に屋久島に遠征した際に見付けたザトウムシです。
海岸近くの森から最高峰の宮之浦岳山頂付近まで見られ、屋久島ではこの種が優占種のようです。(実際には他種は1種しか見掛けなかった。)

肢は非常に長くて黒い体ですが、目の前側中央と腹部寄り左右に白い斑紋があり、腹部にはやや緑がかった金属光沢を持ちます。
主に地上で見られますが、足が非常に速く、まるで豆粒が空中を飛んでいるように見えました。
確認した固体の全てが体の中央にトンガリを持っていることから、他の種類でも見られたこのトンガリは性差ではないことが伺えます。

---------------- 2018年 12月 追記 -------------------------

九州南部から琉球諸島に分布する「ギンボシザトウムシ」という種でした。
2017年の沖縄遠征では沖縄本島北部のやんばるの森林で多く見掛け、当地ではかなり優先種のようでした。
ただし、個人的には屋久島で見た個体と沖縄の個体との色合いの差はけっこう大きく、個体群としての違いなのか、亜種レベルで差異があるのか、やや疑問を感じました。

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沖縄本島産の個体は銀星が出ないものが多い?

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こちらも沖縄本島産だが、銀星の出方にもかなり幅がある?

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沖縄本島で見付けたこれは別種のようです。背中のトンガリは無い。