ミネイサワガニ
節足動物門 エビ網 エビ目(十脚目) サワガニ科 甲幅25mm
歩脚の剛毛がかなり目立つ。
琉球諸島には島ごとに分化した多種のサワガニ類が生息していますが、石垣島や西表島、宮古島などの先島諸島でも沖縄本島やその周辺とは別種のサワガニ類が分布しています。本種の場合は石垣島に生息する3種のサワガニのうちの一つで、石垣島とと西表島の両方に生息しています。
背甲はやや平たく、脚部にかけて暗褐色の斑紋があり、サイズや形態、渓流への依存度が高いことなども含めて全体的には沖縄本島と伊平屋島に生息する「アラモトサワガニ」とよく似ています。本種で特徴的なのは、鋏脚がオレンジ色であることと、歩脚に剛毛が多く生えているところでしょうか。前述のように主に渓流に依存する傾向が強く、水辺や流れの中の石の下などに穴を掘って暮らしています。