シオヤトンボ

トンボ目 不均翅亜目 トンボ科 

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飛んでいるところはシオカラトンボそっくりに見えますが、とまると腹部全体が真っ白。

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腹部は先端まで真白でやや幅広に見える。

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こちらはやや未熟で地色が透けて見えるオス。

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この様に地面にとまることが多い。やや未熟な感じのメス。

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成熟したメス。シオカラトンボのメスと比べて黄色みが強くて腹部も太い。

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連結したペア。ちょうど陰になってしまった(^^;

「シオヤトンボ」は北海道から九州までの日本本土全域(ただし対馬や琉球諸島を除く)に分布する広域種のトンボです。
一見すると最も普通に見られる「シオカラトンボ」を太短くしたような印象で、実際に近縁なため種間雑種らしき個体も散見されるとのことです。

地色は黄褐色と黒の「麦わら模様」で、オスは成熟するにつれて腹部全体と胸部に白色粉を装いますが、地色の黄色みが強くて腹部はやや太めで腹端まで白色分に覆われる点が腹部前半が細くて第7節以降が黒い「シオカラトンボ」とは大きく印象が異なります。

全国的に分布するといっても生息地は森に囲まれた湿地や池沼周辺が主で、「シオカラトンボ」のようにどこでも見られるというほどではない気がします
また、トンボというと枝葉の先端にとまるイメージがありますが、本種の場合は地面やテーブルの上など平らな平面にとまることが意外に多い印象です。