オニヤンマ 

トンボ目 オニヤンマ科  体長70mm前後

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産卵中のメス。ホバリングしながら腹端をリズミカルに水中に差し込んでいました。

国内最大級のトンボで、オニヤンマ科の中では全国的に見られる唯一の種です。
大きなサイズと青緑色の複眼、黒と黄色の縞模様が特徴です。
(実際には、黒と黄色の縞模様は多くのトンボに共通の標準色なので、全く違う科どうしでもそっくりな模様のものが多くいます)

オニヤンマは意外に普通種で、幼虫も小さな流れに棲むため(湧き水などの環境さえ整っていれば)かなり普通に見られます。
ただし、大型なうえに小さな流れに棲むため成長は遅く、幼虫期は5年ほどです。

オスは開けた場所に縄張りを持ち、速いスピードで飛び回ってパトロールします。

滞空時間が長くて、なかなか止まらないのですが、止まる時には写真のようにぶら下がって体を垂直にします。

産卵は、浅い流れに体を垂直にしてホバリングし、リズミカルに水中に差し込むようにして行います。(実際には水中の砂泥中に産卵しているようです。)

ヤゴはやや扁平な体形で毛むくじゃらで肢も太く、眼が張り出しているため特徴的な姿です。

---------------------- 2021年 1月追記 ------------------------

2019年の石垣島遠征の際、バンナ公園にある「世界の昆虫館」でうかがった話しでは、地元の小学生が捕まえたオニヤンマがとても大型で特徴も「オニヤンマ」と異なる点が見られ、最終的に別種の「ヒロオビオニヤンマ」として記載されたとのことで、その標本も展示されていました。
「ヒロオビオニヤンマ」自体が稀産種なうえに遠征時は10月だったので発生時期と合わず、ご対面はできませんでした。