ミヤマカワトンボ 

トンボ目 カワトンボ科  体長75mm前後

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日差しに輝いて非常に美しい体色です。

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全体に大柄なだけでなく脚も長い。

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腹部は光の当たり方で緑〜青に輝いて見えます。

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翅脈もとても繊細な感じ。

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翅を広げると、透過色がとてもきれいです。

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でも、とまった直後以外はめったに翅を広げてくれません(^^;

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ブルーメタリックの輝きの無いメス。メスの翅は濃色部と白い偽縁紋が目立ちます。

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このメスは何故か艶消し感が強かった。

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オスの後翅先端寄りにも濃色帯があるが意外に目立たない。

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このように見ると、前翅には濃色部がないのがはっきり判る。

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メスに対し、腹部を反らせて白色部を見せながら翅をパタパタしてアピール。

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メスを持ち上げて交尾の体勢。垂直な壁のため、力が足りずにこの後で失敗してしまった。

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産卵中のメス。

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産卵の最盛期には全身水没して産卵しています。

「ミヤマ」の名前通り、全国の河川中・上流域に生息するカワトンボ類の最大種であり、体形的にも細長く、脚も長くて非常にスマートな印象です。

特にオスは腹部が青緑色に輝き、琥珀色の翅に太陽光が透過する様にはハッとするような美しさを感じます。
ただし、メスの腹部は青いメタリックの輝きが無くてややくすんだ印象です。
また、後翅の先端寄りにある暗色部がメスの方が特に目立ち、前後の翅の先端近くには明瞭な白い「偽縁紋」があるため雌雄の見分けは容易です。
生息域はほぼ重ならず大きさもかなり違うので見間違うことはないと思いますが、何となく「ハグロトンボ」のメスや未熟なオスにもよく似て見えます。
(ただし、「ハグロトンボ」のメスには翅端の白い偽縁紋は無い)
「アサヒナカワトンボ」や「ニホンカワトンボ」の場合、オスは(時にはメスも)性成熟するにしたがって青白い粉を纏いますが、本種の場合は「ハグロトンボ」などと同様に成熟しても粉を纏うことはありません。

全般的に水温の低い清冽な流れを好む傾向が強いのか、他のカワトンボ類よりも上流域に生息し、木々が茂ったような場所よりも明るい開放的な環境を好むようです。
オスは開けた河原に縄張りを持っての石の上などで定位し、他のオスが近付くと舞い上がって上位をとるようにして追い払いますが、他のカワトンボ類に比べると闘争は抑制的で、あまり強い縄張り意識が無いようにも感じます。
また、非常に敏感なため接近して撮影するのが特に難しい印象です。