コナカハグロトンボ

トンボ目 均翅亜目 ミナミカワトンボ科 

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初めて見付けた成熟したオスに感激。

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オスがよくやる、いわゆる「腹筋運動」という行動ですね。

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翅を広げると、オスの後翅の暗色部が大きいのが判る。

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山の中の渓流で見る本種はとても美しい。

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翅の暗色部に陽射しが当たると美しく輝きます。

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翅を広げた状態で静止することもわりと多い。前翅は先端のみに小さな暗色班があるだけでほぼ透明。

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未成熟なオスは赤みが無くてやや地味。

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メスは腹部の黒い部分が多く、翅も全体がやや暗色。

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このメスは未成熟個体のようで、翅はほぼ透明です。

本種は国内では八重山諸島の石垣島と西表島のみに分布し、本種が属する「ミナミカワトンボ科」自体も国内では本種と「チビカワトンボ」の2種のみしか生息していません。
2019年の石垣島遠征の際には残念ながら出会うことができず、満を持して(?)実施した2022年の八重山遠征の際にやっと出会うことができました。

山地の渓流に生息し、よく似た環境に棲む「クロイワカワトンボ」がどちらかというと薄暗い森を好むのに対し、「コナカハグロトンボ」は開けた場所で多く見られる印象でした。
(実際に両島で上記2種が同時に見られたのは1ヵ所だけでした。)

サイズ的にはカワトンボとしては小型ですが、全体的にややがっしりした体形なうえに胸部や腹部に鮮やかな射し色が入って格好良いトンボという印象です。
オスの場合、翅を閉じていると中央から先がくっきりと分かれて暗色となっているように見えますが、実際にはっきりとツートーンになっているのは後翅だけで前翅はほぼ透明で先端にわずかな暗色班があるだけです。
後翅の暗色部にはメタリックな輝きがあり、初めて出会ったときには雨上がりでよく判りませんでしたが天候が急速に回復して陽射しが出てくると、広げた翅が陽射しを受けて輝いてびっくりするほど美しく感じました。
メスの場合は翅には明確な色分けは無くて、成熟とともに全体的にうっすらと暗色になってくるようです。