カワトンボ (ニホンカワトンボ)

トンボ目 カワトンボ科  体長55mm前後

kawatonbo_00568.jpg - 78,387Bytes
腹部全体に粉を吹いている。成熟したオス。

kawatonbo_08393.jpg - 107,561Bytes

kawatonbo_P1088306.jpg - 107,830Bytes
やや青みが強く見える成熟オス。

kawatonbo_5057051.jpg - 118,350Bytes
腹部の中央部は白粉を吹かないものが多いのも中部地方の個体群の特徴?

kawatonbo_0909.jpg - 104,085Bytes
未成熟なオス。

kawatonbo_3443.jpg - 130,297Bytes
交尾態勢。オスが腹部を曲げてメスの顔面を近付けることで、メスは目視で貯精巣を確認しているようです。

---------------- 2019年12月 記事更新しました。 -----------------

全国的にみると翅の色の違う何タイプかがあって、別種とされていたものが統合されて「ニホンカワトンボ」とされたとのことです。
東三河でみられるものはほぼ翅が無色透明なものが大半です。
過去に奥三河の渓流で翅全体が褐色のタイプを見た記憶がありますが、当時の写真のネガが見つかりません(^^;

オス、メスともに青緑色の鮮やかな体色ですが、オスの場合は成熟とともに白粉を吹くため、全体的に青白色になります。
(特にそういった記載を見たことがないですが、実際に写真のストックを確認すると成熟したメスも粉を吹いている)
体色は構造色だと思われ、微妙な表面構造の差異から色味が濃い青〜ややオレンジがかった色味に見えるものなどさまざまあるように感じます。

特に羽化直後は複眼が濁った茶色をしており、成熟とともに透明感のある黒っぽい色合いになってきます。

ハグロトンボが開けた河川などでみられるのに比べると、ほぼ森林とその周縁部でしか見られないかわりに垂直分布は広く、標高1000m以上の渓流などでもよく見られます。

しかし、ここまで書いてよくよく「日本のトンボ」(文一総合出版)で確認すると、中部地方での状況はかなりややこしくて、近縁種の「アサヒナカワトンボ」が同所的に分布しているだけでなく、両種ともこの地方のものはほぼすべては翅色のタイプは「無色型」、そのうえ種間の雑種も現れるとか…。
翅の先端付近の前縁にある縁紋の形状がメスで大幅に異なること以外は、前翅の先端形状や胸部と頭部の比率などの非常に見分けにくい差異しかないということです。
そういった目で見てゆくと、写真のストックの中で「アサヒナカワトンボ」の特徴に近いもののほうが圧倒的に多いように見えます。