ヒメホソサナエ

トンボ目 均翅亜目 サナエトンボ科 体長約45mm

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腹部が末端付近で広がっているオス。腹端の上付属器はオジロサナエのように白い。

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腹端にかけての形がやや違うため、初めはこちらは「ワタナベオジロサナエ」かなと思った。

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上と同じ個体。胸部の黒条は並行で、これはヒメホソサナエの特徴です。

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こちらはメス。

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こちらもメスですが、腹部黄色部も大きくて末端数節がやや太くてなっている。

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西表島・石垣島のみに生息する中型のサナエトンボです。
サナエトンボの仲間は一般的にはメスの方がやや寸胴な体型のものが多いですが、本種は名前の通り雌雄ともスリムな体型で、一見すると雌雄の違いが良く判らないくらいです。
(実際にはオスのほうが腹部が細く、腹端がやや広がっているので見分けは簡単です。)
やや小型の「ワタナベオジロサナエ」も同所的に生息しているはずですが、これまで2回の八重山遠征では本種にしか出会っていません。

最初に本種を見た時も「このちょっと小さめのサナエトンボはワタナベオジロサナエかな?」と思いましたが、胸部側面の黒筋が平行(ワタナベオジロサナエはN型)のため本種だと見分けることが出来ました。

図鑑やネットなどの解説では森に囲まれた渓流や湿地で見られるとあり、西表島・石垣島両島ともそのような環境で見付けましたが、個体数自体はけっこう多いようです。