ハグロトンボ 

トンボ目 カワトンボ科  体長45mm前後

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メスは緑藍色の輝きが無い。

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周囲の森で見た未成熟なオス。

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お魚を掬っているとよく一緒に網に入る幼虫(ヤゴ)。

このトンボは、私にとっては「夏の風物詩」で、お魚掬いに行った際にいつも見かける友達のような感覚です。
大型のイトトンボで、翅が黒いため「羽黒」トンボと呼ばれます。
大きな黒い翅をひらひらと羽ばたいて飛ぶ姿は、非常に涼しげに感じます。
オスは体に緑色の光沢があり、夏の太陽を浴びて非常に美しく光ります。
メスは緑色の光沢は無く、全体にやや茶色っぽくて羽の色も少し薄い感じです。

本種を含むカワトンボ類とモノサシトンボ類は、肢が長くて長い棘毛が発達しており、小さな獲物を捕らえる際はこの肢で抱きかかえることでまるで「虫かご」のように捕らえることが可能ではないでしょうか。

本種は河川の下流〜中流の抽水植物が多くて川底が砂か転石の多い場所で見られますが、ある程度水温の低い、きれいな流れが必要なようです。
東三河では環境さえ保全されていれば、豊川(一級河川)の本流から小さな流れまで、至る所で見ることが出来ます。

羽化した成虫は、未成熟なうちは水辺から離れた周辺の森などで蚊などの小昆虫を捕食して暮らします。
成熟した雄は水辺に戻って縄張りを持ち、メスを待ちます。(ただし、縄張りといっても他のオスとの力関係やその場の状況によってくるくる変わるようで、それほど固定したものでもないようです。)
交尾時間はとても短いのでしょうか?ずいぶん沢山のハグロトンボがいる場所でも、交尾しているところを見たことがありません(^^;
交尾後、メスは単独で産卵するようですが、水面に降りて流されながら産卵しているようでした。

下は、川から少し離れた神社の森で見た未熟なオスです。
全体に輝きが少なく複眼も茶色で、ここで見たものの多くがそういう傾向でした。