ツヤネクイハムシ
甲虫目 ハムシ科 体長7mm前後
胸部の中央がくびれ、前縁側面に突起がある独特の体型とメタリックな質感が特徴的です。
後肢が長いものの多いネクイハムシ亜科の中では少数派の短足な体形。
直射日光下ではコントラストが強すぎて黒っぽく見える。
何故か休耕田の周りの杭や土留めの上などでよく見られた。
やや赤銅色に見える個体もけっこう見られた。
何となく「クビボソハムシ」を連想させる顔付き。
前翅と肢の特徴が判るよう拡大してみました。
交尾中のペア。
交尾に至っていないペアですが、近付いても逃げない(^^)
スゲと思われる植物に集まっている。
あちこちで複数のペアが見られた。
「ネクイハムシ亜科」は日本国内で23種ほどが知られており、幼虫は湿地の土中で名前通り植物の根を食べて育つという特異な生態を持っているとのことです。 ネクイハムシの仲間は全体としてはやや細身で腹部が末すぼまりになったスマートな体形に加え、後肢が非常に長いものも多くいるため、他のハムシ類とは印象が大きく異なります。 ただ、姿のよく似た近縁種との見分けはなかなか難しく、Web版ネクイハムシ図鑑の記述を参考にして同定しましたが、生殖器や腹板など写真では確認できない識別ポイントも多くあって、ちょっと確定的な同定とは言い切れません(^^; 本種を同定するのに当たっては上記ウェブサイトの記載内容から、特徴として 本種に限りませんが、湿地に依存した生態を持つ生き物は環境変化や開発による影響を受けやすく、ネクイハムシ亜科も多くの県でレッドデータブックに記載されているようです。 ------------------------ 2024.04.24 画像と記載を追加 ------------------------ 当初、3月下旬〜4月上旬にかけて本種を確認していましたが、4月の下旬になって再訪すると、局所的にはびっくりするくらい多数の個体が「カヤツリグサ科スゲ属」と思われる植物に群がっていました。 |