ツマキアオジョウカイモドキ 

甲虫目 ジョウカイモドキ科  体長5mm前後

ツマキアオジョウカイモドキ

ツマキアオジョウカイモドキ
オスの触角は第二節が肥大してやや外向きにねじれている

ツマキアオジョウカイモドキ

ツマキアオジョウカイモドキ
メスはオスに比べるとやや大きいが、触角は「普通」

ジョウカイモドキ科は、類縁的にはジョウカイボンに近いわけではありませんが、小さい割には肉食性で、姿形がジョウカイボンを思わせます。
すべて体長5〜6mm以下の、小型の昆虫です。

ツマキアオジョウカイモドキは図鑑によると「春に現れ、花に集まる。普通種。」とありますが、やはり5〜6mm程度の小さな(といってもジョウカイモドキの中では大型)昆虫なため、実際に目にしたことはありませんでした。
たまたま山道のウマノアシガタ(キンポウゲ)を覗き込んだところ、本種が多数訪れているのを発見しました。
「花に集まる昆虫を捕食する」ともありますが、肉食のジョウカイボンも花に集まって花粉や蜜を食べるように、ジョウカイモドキも同様に花粉なども食べるようです。
もちろん、花は食事の場所だけでなく「お見合い」の場所でもあるようです。

オスの触角は第二節が肥大して異型を呈していますが、メスの触角はストレートです。
メスに出会ったオスは、口を近づけ、口移しで餌(それともメスを誘う誘引物質?)を与えているようです。しっかりプレゼントをもらったメスは、必ず交尾に応じるかというとそうでもなく、さっさと踵を返して逃げてしまうこともあります。

ツマキアオジョウカイモドキ
メス(右)に口移しで餌(?)を与えるオス(左)

ツマキアオジョウカイモドキ
めでたく交尾に応じてくれました。