タイワンヤツボシハンミョウ 

甲虫目 ハンミョウ科  体長15mm前後

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現地ではハッとするほど深い鮮やかな色合いに驚きました。

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「ハンミョウ」よりもややスリムで薄い体形?

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2022年の八重山遠征で出会ったもの。木漏れ日の中で鮮烈なブルー(^^)

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相変わらず接近が難しい(^^;

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2019年秋の石垣島遠征の際に、日帰りで出掛けた西表島で見付けました。
現地で見たときには本土のハンミョウ以上に警戒心が強い印象で撮影にはかなり苦労しましたが、「やったー!南国らしいハンミョウ、ゲットだぜ!」と大喜びでした。
しかし、帰宅後によくよく調べてみると、本種は2000年代初頭に台湾から西表島に侵入した外来種だということが判りました。(人為的かどうかは不明?)
現在では西表島全域でみられるとのことです。

全身が鮮やかで深みのある瑠璃〜緑色に白斑があり、そこに赤も混じる「ハンミョウ」に比べるとやや地味かもしれませんが、渋みのある美しい昆虫です。

亜熱帯に属する西表島といえども季節性はあるので、ちょうど昆虫の端境期に当たってしまったようで、思ったほどの出会いがなかった中で本種は複数の個体に出会うことができた数少ないの甲虫のうちの一つでしたが、外来種ということでやや複雑な気持ち…

------------------------- 2022年6月追記 ---------------------------

2022年の八重山遠征でも、西表島では多数の本種を見掛けました。
以前に見たカンピレーの滝も含め、特に北部では個体数が多いように見受けられます。
2009年には台湾豪雨で発生した土砂崩れによって大量の流木が薩南諸島周辺にまで漂着しましたが、彼らも豪雨などで流された樹木に乗って漂着したものが定着したのでしょうか。
台湾とは気候的に近いながら、西表島にはもともと大型のハンミョウは生息していないため、生態的なニッチに入り込みやすかったとも考えられますね。