オオトラフコガネ

甲虫目 コガネムシ科  15mm前後

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こちらの個体は羽化して間もないのか、まだ体に泥がついています。

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トラフの名の通り?実はトラ縞のパンツをはいています。

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顔はけっこう豚鼻だなあと思ったが、なんだか水牛のような顔ですね。

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前翅の黄色紋が無いもの。

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頭部の黄色紋が大きく、前翅の黄色紋も複雑な形のもの。

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この個体は色分けのメリハリがはっきりしている。

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黄色紋が全体に小さいもの。

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地色が全体に濃色で黒ずんだ個体。

----------------------- 2024.03.28 記載の修正と画像の追加 -----------------------

非常に特徴的な模様と明るい体色をもった、艶消し甲虫界随一の貴公子ですね。
我が家周辺では見ることの出来ない山地性の昆虫で、図鑑やインターネットで見て以来、ずっと出会うのを楽しみにしていました。

花の上で見られる訪花性の昆虫だと思っていましたが、その日に出会った三個体は全て林床の笹の上で定位しているオスだったので、それまで持っていたイメージとは違いました。
その日は前線の影響で気温はそれほど高くない割りに蒸し暑い曇天だったため、そんな日はあまり活発に飛び回らないだけなのかなと思いましたが、その後の観察でも結局のところ見掛けるオスはたいがいは不活発な様子でした。
メスのフェロモンを検知する立派な触角を持っていることから、単純にメスの存在を感知するまでは無駄に動き回らないだけかもしれません。

その後、これまで見たことの無かったメスとも出会うことが出来ました。
サイズ的にはオスよりも一回り大きめ、背面だけでなく、腹面側も真っ黒でした。
ただ、ネットなどで見ると模様の程度は個体差があるようで、今回であったのは最も地味(?)なもののようです。
このメスは非常に活動的で、笹の上に飛来した姿を見付けて慌てて撮影しましたが、僅かの時間ですぐに飛び去ってしまいました(^^;
しかし、飛んでいるときの腹部の背面側は鮮やかなオレンジ色に見えました。

近縁な「オキナワトラフハナムグリ」についても、沖縄在住の写真家の湊和雄さんに伺ったところでは、現地でメスに遭遇する活率は非常に低い(オスに対してメスは1/30〜1/50ほどの遭遇率)とのことで、ishidaも実際にメスにはまだ会ったことがありません。
恐らくは樹上の花などに集まっているため、地上近くを探しただけではなかなか見付けることができないのではないかとのことでした。
本種の場合もメスは樹上の花などにいる可能性が高いと思いますが、採集行為をしないishidaでは、出会うのはなかなか難しいということですね。

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何だか真っ黒くて大きなコガネムシが飛んできたなあと思ったら、初めて見る本種のメスでした。

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