ニワハンミョウ
甲虫目 ハンミョウ科 15mm前後
紫がかった体色の個体。
最も一般的なやや緑がかった銅金色の体色の個体。
これは普通と違う、警戒して伏せの姿勢となったところ。
緑色の体色が鮮やかな個体。
時々見られる真っ黒な個体はほぼメタリック感がない。
開けた砂地でクロヤマアリを捕食。
代表種の「ハンミョウ」は国産の昆虫類のなかでも特に美麗な種の一つですが、こちらの「ニワハンミョウ」はどちらかというと全種に比べるとやや小型で地味な色合いですが、色や斑紋の変異は大きいようです。 また、体色変異の中では珍しいと思われる「黒色型」も現れます。 メタリックな甲虫類全般にそうなのですが、フラッシュを使用して撮影すると「正反射」となってしまい、本来の輝きが出にくくなります。 成虫で越冬したものは春に現れ、所によっては本家の「ハンミョウ」と混棲し、広い開けた場所に出てアリなどを捕食します。 ただ、春と秋に成虫を見るだけでなく、同時に周囲に同種の幼虫の巣穴があるのはどういうわけか不思議でしたが、本家の「ハンミョウ」同様に世代の異なるものが成長の度合いに合わせて幼虫越冬するものと成虫越冬するものがいて、足掛け2年以上のやや不定期な生活様式を持っているようです。 ------------------------- 2021.07.28 記事と画像の訂正 ----------------------- これまでの記事の画像中に別種の「アイヌハンミョウ」が混じっていたため訂正しました。 |
これまで「ニワハンミョウ」の斑紋の変異と思っていたものは「アイヌハンミョウ」でした。