ニホンホホビロコメツキモドキ 

甲虫目 コメツキモドキ科  体長20mm前後

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こちらがオス。

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一見すると手足の長いジョウカイボン科の昆虫のように見えた。(けど、触角は明らかに違う…)

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こちらがメス。

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メスは明らかに左頬(向かって右)が大きく突出しています。

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--------------------- 2024.01.24 画像の入れ替え・記載追加 ---------------------

本種を初めて見付けて調べてみるまではコメツキモドキ科という分類自体がほとんど馴染みがありませんでした。
まして、こんな昆虫がいることさえ知らなかったので、初めて見た際には「ジョウカイボンかカミキリモドキの仲間かしら?」と思いました。
そうはいっても、触角は明らかに「ジョウカイボン」でも「カミキリモドキ」でもないし、プロポーションも随分変わった感じです。
この種類自体は変てこな姿でもあり、図鑑で見つけるのは簡単でしたが…
本種を見ても、筒型の体形や手足のプロポーションは「コメツキムシ」によく似ているというほどでもないですし、触角を見ると「オオキノコムシ」的なイメージも持ちますが、実際のところそちらの方が近縁なようですね。

図鑑の写真を見ると、オスに比べてメスは右の頬が左よりも広がっていて、さらに脚の跗節が(まるで軍配のように)大きくなっています。
(オスも十分幅広の跗節の持ち主ですが、メスは更に輪をかけて大きく広がっている)
それに後肢が一番短いプロポーションって、なんだか変てこな気がしますね。

図鑑の写真ではメスの頭の形がやけにゆがんでいるので、初めは「標本が変形しているか、外形の切抜きを手抜きしてるのかな?」と思いました。
しかし、
実はこれが正解で、左右対称でない昆虫なんて初めて…どんな必然性があってのことなんでしょう。

図鑑ではメダケに産卵するとありますが、産卵のためにメダケの茎をかじる際にしっかりつかまるために跗節が広く、膨らんだ頬はテコとして利用するなどのために突出し、特別に筋肉が発達しているなどの利用方法があるのでしょうか?
本種を何度か
見つけたのも、周りにメダケの生えている環境でした。