クシヒゲベニボタル
甲虫目 ベニボタル科 体長13mm前後
かなり大型で、17mm程あったと思われるメス
櫛状の触角が特徴的なオス
初夏に山地で見られるベニボタルの仲間ですが、一見するとオスの櫛状の触角などから、最も普通に見られる「カクムネベニボタル」のように見えます。実際には前翅の色合いが違うのと、前翅表面の隆条列が大きく異なります。隆条が9本あって、隆条間の間室が四角い格子状になっている「カクムネ」に対して、「クシヒゲ」のほうは隆条は4本で、間室は無くてのっぺりしています。また、前胸部は単純な四角形に近い「カクムネ」に対して、「クシヒゲ」は中央のくびれた尖った五角形で、特に後角は突出しています。
オスの触角はその名の通り「櫛状」ですが、メスの触角は非常にはっきりした鋸歯状です。
また、「カクムネ」同様にメスのサイズはかなり個体差が大きいようです。