クロカタゾウムシ 

甲虫目 ゾウムシ科  体長13mm前後

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梢の上のほうで交尾しているペアを発見!望遠レンズで撮影。

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手足も太くて力持ち?

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撮影しているうちの親指の上へ(^^)

八重山諸島に生息するやや大型のゾウムシで、特にこの一群のゾウムシは硬い外骨格を持っており、よく雑学的に「世界一硬い昆虫」などと呼ばれます。
本種も防御に特化しているため前翅は左右が融合して開くことができず、ヒョウタンのようなくびれた体形から見て判るように飛翔のための筋肉も退化していて空を飛ぶこともできません。

近年の研究で、この硬い外皮を形成する「クチクラ」の硬化にはゾウムシの細胞内の共生菌が生成するアミノ酸の働きが関わっており、共生菌がそのアミノ酸を生成する機能だけに特化する形に進化しているだけでなくアミノ酸生成の制御は宿主側が握っているという複雑な関係にあることが分かっているそうです

この昆虫も八重山諸島へ行ったらぜひ会ってみたいものの一つでしたが、奥さんが木の上にとまっている交尾中のペアを見付けてくれたおかげで出会うことができました。