コブヤハズカミキリ

甲虫目 カミキリムシ科  約15mm

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尾瀬に行った時に林道で見たもの。

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こちらは鳥海山で見た個体。

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コブヤハズカミキリの仲間は、羽が退化して飛ぶことができず、そのため、地域的な隔離によって何種類かに分かれています。

家族で尾瀬に出かけた際に大清水からの林道脇で初めて出会いましたが、その後にビジターセンターで見た解説によると「あまり見られず、林道でクルマに轢かれた姿を見ることが多い。」とありました。
「変なカミキリムシだな。」くらいにしか思わなかったので写真も1枚しか撮らなかったため、個別ページでは紹介していませんでした。
東海地方には一部地域に別種が分布していますが、本種に出会う機会はもうないかなと思っていましたが、2011年の東北遠征の際、思いがけず鳥海山で再び出会いました。

前翅の稜線やコブの雰囲気が若干違いますが、全体の特徴と分布域(フォッサマグナ以東)からすると同種のものと思われます。

---------------------- 2016年4月 写真追加 -----------------------

雌雄の差異については意識していませんでしたが、八幡平の秋田県側でオスと判る個体に遭遇しました。
思っていた以上に体格差があるようですね。
多くのカミキリムシと同じように、オスの場合は全体に小柄で、体の幅もかなり狭く見えます。
相対的に触角や手足が立派に見えるので、何となく「ジョウカイボン科」の性差に近く感じました。

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メスよりも一回り小柄で体の幅も狭いオス。

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すぐ近くで見掛けたメス。