キベリトゲハムシ(キベリトゲトゲ) 

甲虫目 ハムシ科  体長5mm前後

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フキの葉の内部に産卵する。

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顔付きはジンガサハムシの仲間にそっくり。

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トゲハムシの仲間は以前は「トゲトゲ」と呼ばれていたと記憶しています。
一度会ってみたいと思っていたのが、2010年にやっと実現。

類縁的にはジンガサハムシなどと近いようで、顔つきはよく似ている?
他の、体の縁がジンガサのように広がった者たちに対して、トゲトゲたちは「トゲ」のように形作ったということのようです。
でも、この種はトゲトゲ具合はやや控えめですね。

このハムシの食草は「フキ」ですが、本種自体は何故か東三河の平地では見たことがありません。
写真もフキの葉の上ですが、後方にあるのは葉の内部に埋め込まれた卵です。

-------------------- 2014.05 追記---------------------

遠州の山間部をうろついて山際の路傍で沢山の同種を見付けました。
ちょうどGW頃に産卵期だったようで、フキの葉に産卵しているところが観察できました。
まずは葉の表面を齧り取ってラグビーボール状の窪みを作り、向きを変えてその窪みの中に産卵し、そのまま蓋(?)をしてしまうようです。
産卵した後を見ると、膜のようなもので保護されているように見え、葉の表面と面一になっています。

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わりと尖った口先は葉の表面を齧り取るのに適しているようです。

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丁寧に葉の表面だけを齧り取ります。(左) 向き変え中、齧った穴が見えました。(右)

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穴にぴったりと合わせて産卵中。

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産卵が終わると、もう膜のようなもので蓋がされています。