カシルシオトシブミ 

甲虫目 オトシブミ科  約3.5mm

カシルリオトシブミ カシルリオトシブミ

カシルリオトシブミ カシルリオトシブミ

オトシブミの仲間は、木の葉を巻いた中に産卵し、幼虫はその中で育ちます。
代表種のいわゆる「オトシブミ」は、葉を巻いた中に産卵した後それを切り落とします。
それを「巻き文」に見立てて、「落し文」と名付けられています。

カシルリオトシブミは、他のオトシブミに比べて小型で、「首が長くない」タイプの体形です。
しかし、さすがにこの小さい体に似合わず、太くて長い前脚を持っています。
(特にメスは脛節が長く、大きく湾曲しているようです。)

このオトシブミだけは、我が家の庭でも普通に見られます。
植物の葉上などにいるところが見られますが、危険を感じると地面に落下します。
イタドリなどの葉を巻いて揺籃を造るとのことですが、「これがカシルシオトシブミの揺籃だ」というものは見たことがないです。

-------------------------2007年5月追記-------------------------

KASIRURIOTOSIBUMI_8882.JPG - 62,463BYTES

 

5月中旬に、湖西連峰(愛知県豊橋市と静岡県湖西市の県境)を歩いていて、カシルリオトシブミが揺籃を作っているのを見つけました。

写真のようにイタドリの葉の縁を切って巻いていました。
完成した揺籃を切り落としてしまうため、巻いている最中を見つける以外に目にするのは難しいようですね。