カクムネベニボタル 

甲虫目 ベニボタル科  体長10mm前後

カクムネベニボタル カクムネベニボタル

普段はあまり馴染みの無い昆虫ですが、春の山地などではかなり普通に見られます。
アカハネムシによく似ていますが、体内に毒を持つアカハネムシに擬態しているそうです
訂正:間違ってました。アカハネムシのほうがベニボタルに擬態しているというのが正解ですね。
初めはベニコメツキかと思って写真に撮って、帰宅してから判りました。

オスの触角は特に櫛歯状で、メスの出すフェロモンを感知するのに効率良くできているようです。
写真のオスも、草の上で触角をせわしなく動かしていました。

-----------------------2007年7月 写真追加-------------------------

ベニボタルの仲間はよく似た種類が多いので、もっとわかりやすい写真を追加しました。
カクムネベニボタルは
・オスの触角は著しく櫛歯状。メスの触角は鋸歯状。
・前胸背板は前側の狭い台形で極端な突起は無く、中央部が高まった中心線に縦溝がある。
・前翅の表面は縦条が9本(他種より多いほう)あり、条間は一列の格子状。
といった特徴があります。(でも、よく似たものは多い)

屋外での見分けは難しく、「ああ、またカクムネちゃんか」と思って適当にあしらって、帰宅して写真をチェックしたら初めて見る違う種類だったことも。
サイズのばらつきがかなりあるようで、大きいものと小さいものでは違う種類に見えます。
(それとも別種?)

カクムネベニボタル
やや小型のメス(触角の付け根がやけに隆起しているので別種かも)

カクムネベニボタル

カクムネベニボタル
大型のメスと交尾するオス