イノコヅチカメノコハムシ 

甲虫目 ハムシ科  体長5mm前後

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カメノコハムシやジンガサハムシの仲間は前胸背板と前翅が広がって、体全体を覆うようになっています。
危険を感じると、触角や手足(?)を引っ込めて葉の表面にぴったりと伏せます。

よく図鑑とかで見る代表的なものはジンガサハムシとカメノコハムシですが、思った以上によく似た仲間が何種類もいるようですね。

ヒメカメノコハムシイノコズチカメノコハムシはやや小型ですが、これといった特徴的な模様はありません。
主にイノコズチなどで見られます。

-------------------------- 種名訂正しました ------------------------

「ヒメカメノコハムシ」としていましたが、よく見るとどれも体の後半に紋がないため「イノコヅチカメノコハムシ」とするのが正解のようです。
逆に、東海地方では「イノコヅチ」一般的で、「ヒメ」は珍しいのか、分布していないのか?ストックの写真の中には「ヒメカメノコハムシ」は1枚もありませんでした。

自分の持っている「原色日本甲虫図鑑W 初版(昭和59年) 保育社刊」では、前翅後半部に紋のないものが14a、あるものが14bとして「ヒメカメノコハムシ」に含まれていました。
ネットで調べてみると、「イノコヅチ」のほうは「ヒメ」のシノニム(同種異名として無効な種名)とされていたのが、最近の研究では同種内の単なる斑紋のタイプ違いではなく、生殖器の違いなどから明確に別種として扱われるようになったとのことです。
関東ではどちらも混在して分布するとのことで、それが種名混乱の一因かしら(^^;