ホソホタルモドキ
甲虫目 ホタルモドキ科 約10mm
姿はベニボタルかベニコメツキのようです。
一般的に種名に「モドキ」がつく昆虫といえば、本家に比べてマイナーなことが常識です。ホタルモドキの場合、科名自体がホタル「モドキ」科ということですが、モドキのつく分類群としてもカミキリムシ科に対する「カミキリモドキ科」、ジョウカイボン科に対する「ジョウカイモドキ科」などに比べても更にマイナーな分類群といえそうです。
種数が少ないだけでなく、個体数も少ないものがほとんどのようですが、その中でもこの「ホソホタルモドキ」が最も代表的な種のようです。図鑑でも特徴は合うのですが、写真だけでは判断しにくかったため「種不明」としていましたが、ネットでは僅かながら比較できる画像が見つかりました。翅や触角の形は、その名のようにホタルかベニボタルのように見えますが、前胸部の丸みが強く、前方に向かってすぼまっているのが異なる特徴です。
奥三河の標高1000m程度の山地では夏に植物の葉上などで見られます。