ヒゲナガオトシブミ

甲虫目 オトシブミ科  約13mm

ヒゲナガオトシブミ
その名の通り触角も長いですが、なんといっても首が長い。

ヒゲナガオトシブミ
「キリンの水飲み」のような姿勢になってしまいます。

ヒゲナガオトシブミ
こちらは奥三河の茶臼山で見付けた個体。少し色が薄くて首が短い?

ヒゲナガオトシブミ
以前「ウスアカオトシブミ」と思っていたものは本種のメスが正解?

大型なうえにオスの首と触角が非常に長いオトシブミです。
メスは首も触角も短いため、ウスアカオトシブミによく似ています。

当初、「ウスアカオトシブミ」だと思って掲載していたものは、どうやらこの「ヒゲナガオトシブミ」のメスだったようです。

図鑑やネットでの検索などでは「コブシの葉を巻く」とだけ書いてあるものが多いのですが、地域によって巻く植物に幅があるようで、「原色日本甲虫図鑑V」によると、「コブシ、イタドリ、ケクロモモジ、カナクギノキなどを巻く。地域によって加害植物が一定する傾向がある」とあります。
東三河の低山で見られるものは、周辺の植生から考えると、イタドリの葉を巻くのではないかと思われます。

----------------------- 2011.05 写真追加 -----------------------

茶臼山では全体的に色が薄くて首が短いタイプが多いようです。
また。茶臼山でイタドリの葉を巻いているメスを発見しました。
オスが定位しているのもイタドリの場合が多いように見受けます。

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