ヘリハネムシ 

甲虫目 アリモドキ科  体長5mm前後

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初見の印象は「ルイスクビナガハムシ」のようでしたが、顔付きは全く違う(^^;

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よく見ると、かなり扁平な体つきです。小顎ヒゲの先端は三角形に見えます。

初めに肉眼で見たときは「ルイスクビナガハムシ」かと思いましたが…カメラのファインダーで見ると顔付きも前胸部も全く違うムシでした。

小さいながらも、前翅の肩部から伸びる立派な隆起線とそれに沿った鮮やかな赤い側線が印象的ですが、そもそもあなたは何の仲間?というのが第一印象でした。

一見すると頭部や前胸部の印象が小型のベニボタルのように見えますが、前翅にはベニボタルに特徴的な規則正しい縦条がありません。

頭部や触覚、前胸部などの雰囲気からは「アリモドキ」の仲間のようにも感じました。
そこで、「原色日本甲虫図鑑U」で、アリモドキの仲間を検索してみるものの、不発(^^;。

じゃあ、何だか口周りが違う気もしますが「アカハネムシ」の仲間かしら?と、アカハネムシ科を調べると、やっと出ました「ヘリハネムシ」。

え?この記事のトップの記載では「アリモドキ科」にしているのは何故かというと、その名前を頼りにネット検索してみると、少ないながらも学術的な研究結果や論文などの記事が出てきました。
それによれば、従来は「ベニボタル科」や「アカハネムシ科」とされていたが、現在は「アリモドキ科」に分類されるようになっているということのようです。

確かに顔付きや、何となくお好み焼きのコテのような(?)小顎ヒゲの形も「コクビボソムシ」に似ているように見えます。

また、少ないながら出てくる画像では、側面の赤色が黄色っぽかったり、翅の後端まで達しているものなどがあり、いくつかの種(または亜種)に分割されているようです。

小型の種がほとんどのアリモドキ科ですが、本種は中くらいのサイズといったところでしょうか。