フタモンウバタマコメツキ 

甲虫目 コメツキムシ科  体長35mm前後

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ブーンと飛んで来て、壁に止まった大きさにびっくり。

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前翅中央外側にある黒紋が名前の由来です。

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つぶらな瞳で可愛らしい?

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パチンとなる前の状態。前胸から伸びるツタンカーメンの顎ヒゲのような形のものがロック器官。

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パチンとなった後の状態。

体長35mm以上になり、主に西日本から沖縄にかけて分布する日本最大のコメツキムシです。
自宅周辺では子供の頃に本種同様に大型の「ウバタマコメツキ」は見たことがありましたが、そもそも本種の存在は知りませんでした。

2018年の夏の夜に次女と外出して戻ったところ、室内に大きな甲虫が舞い込みました。
飛んでいる姿はウバタマムシのように見えましたが、ちょうど壁に止まったところを見ると本種でした。(最初は前述の「ウバタマコメツキ」かと思った)
とりあえず外に出してやる前に観察と撮影に付き合ってもらいました(^^)

コメツキムシとタマムシは近縁な昆虫ですが、前胸部と中胸部の接合部分の腹面側に差があって、コメツキムシはひっくり返すとその名のようにそこを使って「パチン」と飛び跳ねることが出来ます。
(しかし、なぜその行動を「コメツキ」というかはよく判りません…)
大型の本種の場合、そこの構造が判り易いので裏側も撮影させてもらいました。
「パチン」の動作自体は、小楯板と前胸部の境目を蝶番として前胸部を曲げる方向に力をかけ、前胸部腹面側から伸びて中胸部の溝に収まる突起(ロック器官)を開放することで作動するようです。
実際に本種が「パチン」をすると、10cmくらい飛び上がりました(^^;