エゴツルクビオトシブミ (ハギツルクビオトシブミ) 

甲虫目 オトシブミ科  約6〜8mm

エゴツルクビオトシブミ(オス)

エゴツルクビオトシブミ

エゴツルクビオトシブミ エゴツルクビオトシブミ(揺籃)

オトシブミの仲間は、木の葉を巻いた中に産卵し、幼虫はその中で育ちます。
代表種のいわゆる「オトシブミ」は、葉を巻いた中に産卵した後それを切り落とします。
それを「巻き文」に見立てて、「落し文」と名付けられています。

エゴツルクビオトシブミは体長6〜8mm程度で、巻き文は地面に落とさずに木に付いたままになります。
ヒメクロオトシブミは葉の中央の主脈を少し残して揺籃をぶら下げますが、こちらは片方の縁を残してぶら下げます。
オトシブミの仲間はみな変わった体つきをしていますが、なんとなく犬のような変わった顔つきです。
このオトシブミのオスはその名の通り更に首が長く、全く違う虫のようです。
姿はヒメクロオトシブミによく似ていますが、体が一回り大きく、脚まで黒い(ヒメクロは脚が赤褐色)ので見分けは容易です。

その名の通り、エゴノキの若葉を巻いて揺り籠を作るだけでなく、成虫もエゴノキの葉を食べます。
危険を感じると、すぐに飛び立ったり落ちたりします。