アシナガオトシブミ 

甲虫目 オトシブミ科  約8mm

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オスは鼻面と触角が長く、前肢の脛節が長い。

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メスは非常に寸詰まりな印象。

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やや黒ずんだ体色のメス。

オトシブミの仲間としては少数派の寸胴体形が特徴的です。
幅が広くて前後に詰まった体付きで、どちらかというと「チョッキリゾウムシ」の仲間のように見えてしまいます。(首も短いし)
でも、顔を見ると確かにオトシブミの顔をしていますね。

オスはメスに比べて触角と鼻先が長く、前肢の脛節が長くて湾曲しています。

4月頃には前胸部が赤い個体をよく見かけますが、次第に体が黒化して「オトシブミ」のように前翅だけが赤い状態になるようです。
(すみません、まだ未確認ですが)

新城市の里山周辺のコナラやカシ類の上で見られました。

--------------------- 2021.05 追記 ---------------------------

2019年以降、以前本種を見付けた場所では開発で環境が変わってしまいましたが、2021年には周辺の里山で出会うことが出来ました。
前胸部から脚まで真っ黒になった雌雄とも確認できました。
ちょうどメスの背にオスがマウントした態勢にあったのですが、葉の位置が高くてうまく撮影できずにオスが飛び去ってしまい、その後再び近くの葉にとまったオスをなんとか撮影できました。
(メスのほうは既に産卵の準備のために、カシの葉に切り込みを入れているところでした。)

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カシの葉を巻くために、葉に切り込みを入れているメス。前胸部から脚の腿節まで真っ黒。

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こちらも前胸部から脚の腿節まで真っ黒なオス。

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カシの葉を巻いた「落とし文」ですが、本種は巻き文を落としません(^^)