トゲサシガメ

半翅目　サシガメ科 　体長１５mm前後

トゲトゲ具合がすごい印象ですが、全体に棘は細くて繊細に見える。

本州から九州にかけて生息するとされる体長15mm程度と中型のサイズのサシガメです。 全体的に明るい茶色の体色は地味めで目立ちにくいのですが、頭部や胸部にかけての斑紋はちょっと渋いイメージです。 何といっても最大の特徴は体全体に生えたトゲトゲですね。 一般的には天敵に対する防御と考えられますが、色合いも含めて体の輪郭を判り辛くする隠蔽効果もあるように思います。 サシガメとしては珍しく、植物から吸汁する草食性の種だそうです。 「草地などで普通に見られる」とのことですが、ishidaの場合はほとんど見たことが無く、たまたま夜間の観察に出掛けた際に見付けました。(ビロ−ドサシガメなども夜間に見ることがあり、実際には夜行性なんでしょうか？）