スコットカメムシ

半翅目　カメムシ科 　１０mm前後

寄生バエに卵を産みつけられたメス。

枝の間を歩き回っているうちに一つ落ちました。

全体に黒っぽいオス。

主に山地に生息し、成虫で越冬するため、春先から成虫が見られます。 メスは黄色みがかった茶褐色ですが、オスは全体に黒っぽいようです。 後翅が腹端より長く延びているのが特徴です。 写真の個体(メス)では背面に２つの白いものが付着していますが、これは寄生バエ(セスジハリバエなど)の卵のようです。 孵化したハエの幼虫はカメムシの体内に寄生して成長するとのことで、昆虫たちの世界で厳しい生存競争が繰り広げられているのが生々しく想像されます。 名前はカメムシの研究者にちなんでいるそうです。