オカダアワフキ

半翅目 アワフキムシ科 約5mm

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寸詰まりで丸みのある体形が特徴的。

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一見するとどちらが頭か判り辛い…。

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フィールドで一緒にいた奥さんに聞いてみたら「なんか前肢で頭をかいてたからわかっちゃったよ(^^)」と言われた。

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この個体は全体に黒っぽい。

顔付きは一般的なアワフキムシそのものですが、全体的に丸みのあるやや寸詰まりな体付きが特徴的な小型のアワフキムシです。

「アワフキムシ」の仲間は全体的にはよく似た「ヨコバイ」に比べるとサイズが大きめのイメージがありますが、本種は体長5mm程度ととても小型なうえに目立たない体色をしているため、当初はなかなか正体が判りませんでした。
そのうえ、どちらかというとあまり活動的ではない昆虫というイメージのあるアワフキムシとしてはとても敏感で、接近するとすぐに「ピンッ」と跳ねて逃げてしまいます。
何度かトライを繰り返し、注意深く近付いてカメラのファインダーで捉えた姿を見て、やっと小さなアワフキムシだと判りました。
それにしても一見すると「どっちが頭なの?」という感じで、天敵などに対しても隠蔽効果を狙っているようです。

自宅に帰ってから種名を調べた際、当初はこの体型から「マルアワフキ」ではないかと思ったのですが、分布域に愛知県は入っていません。
Google検索で「マルアワフキ」と入力したら、「マルアワフキ オカダアワフキ」という検索候補が出てきました…え??検索してみると、確かによく似ている…(^^;
本種の場合は分布は日本全土で、主にイネ科植物をホストにするとのことですが、これまでは休耕田の周囲などの湿った場所でよく見掛けています。
早春のうちから見られるため、本種は成虫で越冬するようです。