ミズギワカメムシ

半翅目 ミズギワカメムシ科  3.5mm前後

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交尾中だったためおたおたしているすきに撮影させてもらった(^^)

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オスは小柄で、鼻先が白いことが判った。

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こちらの個体はちょうど着地した先が水面だったため動き辛く、落ち着いて撮影できました。

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革質部後端中央の橙色紋の形が違うが、個体差だよね。

---------------------- 2024.04.09 画像と記載を追加 ----------------------

いわゆる「ミズギワカメムシ科」に属するものの代表種で、ミズギワカメムシ科の中では最も普通に見られるもののようです。
この仲間は小型で移動性が少ない上に環境の変化や開発に弱い「湿地」を住処にしているため多くの種類は生息地が限られているようで、各県別のレッドデータブックに載っているものも少なくありません。

このカメムシの生活自体は、水辺を歩き回って小動物を捕食する生態のようです。
姿形の第一印象は、小さなメミズムシのように見えました。
(実際にはサイズ的に本種の方がひと回り小型です)
最初に出会った個体の特徴は、触角はやや長めで、付け根の部分は白く、複眼は丸くて大きめでしたが、後に交尾ペアを見ると触角の付け根が白いのはオスの特徴だったようです。
メミズムシによく似て体はかなり扁平で、口吻は非常に長くなっています。

3月に田起こししたばかりの田んぼの水際を歩いているところを見つけたので、本種は成虫で越冬するということのようで、同時に「メミズムシ」の成虫も見られました。

本種は危険を感じるとすぐに飛んで逃げるため、撮影には非常に苦労します。
(飛ぶ前には翅を開くための一瞬のタイムラグがあり、着地後も畳むための動作が見えますが、それでも素早い…。)

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同じ倍率で見たメミズムシ(左)とミズギワカメムシ(右)