メミズムシ

半翅目 メミズムシ科  5mm前後

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背面のカスリ模様がシックでおしゃれな印象。

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こうして見ると「カメムシ」には見えない独特の顔付き。

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体の下に長い口吻を隠し持っています。

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口吻を泥の中に差し込んで獲物を探しているようです。

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泥や小石を背負った幼虫。頭部の先端はやや上向きに尖っている?

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どうやって背中に泥を乗せているんでしょう(^^)

--------------------- 2024.01.10 追記・画像の追加 ------------------

湿地に生息し、水辺を歩き回って小動物を捕食する肉食性のカメムシで、日本国内では「メミズムシ科」に属するものは本種1種のみです。
一見すると「コオイムシ」や「ミズムシ」などの水生カメムシのように見えますが、本種の場合は湿地に暮らしているだけで、水中に入ったりすることはありません。
こげ茶色に細かなカスリ模様の入った、おしゃれで可愛らしい姿をしていますが、カスリ模様の濃淡にはかなり個体差があります。
また、水際をちょこまか歩き回る姿も愛嬌があります。

体はかなり扁平で、口吻は体長の半分以上と非常に長くなっています。
泥の中に口吻を差し込む仕草が盛んに見られ、この口で泥の中の小動物を探し当てて捕食しているようです。
8月のお盆休み中に、休耕田の中の水際を歩いているところを見つけました。
動きは非常に敏捷で、危険を感じるとすぐに飛んだり跳ねたりして逃げます。

その後、9月になって、再び別の場所で発見。
(稲刈り直後の田んぼでしたが、その気で見れば結構どこにでも居るみたいですね。)
今度は同時に幼虫も発見しました(^^)
泥の塊がチョコチョコ歩いている(?)と思ったら、背中に泥を背負った幼虫でした。
どのようにして背中に泥や小石を乗せているのか不思議ですが、まさに「田んぼの忍者」という感じですね。

以前はネットで検索してもあまりヒットしなかったのですが、2024年になってから検索してみると、小学生が「自然科学観察コンクール(シゼコン)」で入賞した観察結果が掲載されており、本種の幼虫は「かまくら」のような半球形のドーム状の棲家を作って暮らし、脱皮もその中で行うということが書かれていました。
幼虫の背面には分泌腺があって、そこからの分泌液で砂や泥・小石などをくっつけている可能性が高いようです。
また、「水が大嫌いだ。うまく泳げず、あわてて陸に上がる。水がそれほどない所にいるが、乾燥にはとても弱い。」ということだそうです(^^)