クサギカメムシ

半翅目 カメムシ科  15mm前後

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やや地味ですが、カメムシの代表選手的な体型です。

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カラスザンショウの樹液を吸汁中。口吻の構造がよく判る。

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赤みの強い体色の個体。

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交尾に至っていませんが、求愛中のようです。雌雄の体格差はあまりない。

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2令程度と思われる幼虫。

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こちらは3〜4令程度と思われる幼虫。

見掛ける機会はかなり多くて実際に個体数も多いようで、体型的に見ても「これがカメムシ」とイメージする代表選手のようなカメムシのひとつでしょうか。
個人的には色合いが「インカ時代の陶器」のような幾何学模様に見えて、何となくイカス渋さを感じます。
「クサギ」カメムシの名の通り落葉灌木の「クサギ」をホストにしているそうですが、それ以外にも多数の植物や果樹など何でもOKのようです。
写真のように体色変化があるようで、肩や前翅の角質部が赤いものも見られますが、季節型でしょうか?
上の写真の渋い色の方は5月初旬、下の赤い方は7月下旬に見たものです。赤い方は何本かのカラスザンショウに大量に群れていましたが、すぐ隣にあるクサギにはほとんど付いていませんでいた。ナゼ??

植物の「クサギ」といえばその名のとおり、新緑の頃の臭さにはちょっと辟易してしまいますが、このカメムシの臭さと関係あるのでしょうか。

若齢の幼虫は体にトゲトゲがあり、似ても似つかぬ姿です。