クチブトカメムシ

半翅目 カメムシ科  15mm前後

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色合いも含めて、初めは「トゲカメムシ」かと思いました。

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前胸部側面のツノは「トゲカメムシ」のように後ろ向きに曲がっておらず、側面から真直ぐに伸びている。

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この個体は体色がかなり濃い。

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口吻を前向きに伸ばすと、口吻の太さがよく判る。

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終齢幼虫と思われるもの。

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若齢の幼虫はなんだかコントラストが強くて別種のようです。

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本種の更に若齢の幼虫と思われるもの。

------------------- 2024.1.3 写真と記載を追加しました。 ------------------

「カメムシ科」のなかでも特に「クチブトカメムシ亜科」のカメムシはその名の通り口吻が太いのが特徴で、全体として肉食の傾向が強いようです。
ガやハムシの幼虫など、イモムシ型の動きの遅い生き物を襲って体液を吸うようです。

一見すると、本種と同じように山地に生息する「トゲカメムシ」にもよく似て見えますが、本種は名前通り口吻が太く、前胸部側面の側角がトゲカメムシのように後ろ向きに曲がっておらず、真っ直ぐ側面に向かって伸びています。

「クチブトカメムシ亜科」のカメムシは本種が代表種ですが、そうは言ってもこの仲間のほとんどは自然環境の豊かな山地にしか生息していないため見掛ける機会は少なく、ishidaの中ではわりと珍しいカメムシのうちのひとつです。