ツヤクロマルカスミカメ

半翅目 カスミカメムシ科  5mm前後

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カスミカメムシ科のご多聞に漏れず小型種ですが、ずいぶん厚みのある体形は個性的。

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赤い肢がなんだかお洒落。

どちらかというとスマートで長小判型の体形のものが多いカスミカメムシの仲間としては珍しく、かなりずんぐりした体形のカメムシです。

見付けた際にはシソ科の植物と思われるものに数匹が集まっていましたがまだ花は開いておらず、この種が訪花性なのかどうかははっきりわかりません。
小さいうえに恥ずかしがり屋さんなのか、写真を撮ろうとして近づくとヨコバイのようにサッと葉の反対側に隠れてしまい、撮影に苦労しました。

丸みを帯びた体形とつぶらな瞳が可愛らしい印象で、色合いもシックな中に派手さを兼ね備えていてちょっとお洒落?

----------------- 2024.01.13 種名表記・追記と画像追加 -----------------

当初は種不明で「カスミカメムシの一種」としていましたが「日本原色カメムシ図鑑 第2巻」の記載から、種名を「ツヤクロマルカスミカメ」と同定しました。
国内によく似た種は他にはいないとのことで間違いはないと思いますが、上記図鑑に掲載された生態写真や解説によれば脚部の赤さについては個体差があって、これほど赤みの無いものも多いようです。
本州中部以北の草地で見られるが生息域は極限され、生態的にもよく判っておらず、ロシアではキキョウ科のホタルブクロに寄生するとも報告があるそうです。