イワサキクサゼミ
半翅目 セミ科 15mm前後(腹端まで)
センダングサの上で初対面。
立派なセミの姿をしていますが、こんなに小さいんです。
ギンネムの上で鳴いていたオスに近寄ってきたメス。
普通は雨天時には鳴かないはずですが、ちょっと薄日が射したら鳴き始めました。
腹部を目いっぱい膨らませて鳴いています。
翅脈や体の色が違うのは成熟度の違い?
沖縄以南に生息する日本最小のセミです。 サイズが小さいわりには鳴き声は大きく、「び〜〜〜〜〜〜び〜〜〜〜〜〜」というやや甲高い一本調子な声で鳴きます。 サトウキビの害虫といわれていますが、自分のような旅行者が勝手に畑に足を踏み入れるというのも不謹慎なのでどうかなあ…と思って積極的に探していませんでした。 最初は鳴き声も判らないし特に本種に期待して歩いていたわけではありませんでしたが、たまたま雨の止み間に草の上にとまっている本種を最初に見付けて以降、周囲の草叢にも結構まとまって見られ、薄日が射した際には鳴いているシーンも観察できました。
これまでの沖縄遠征時には見掛けたことがなく、2022年の八重山遠征の際に西表島で初めて出会いました。
もちろん小さいということは知っていましたが、実際に目にすると「ヨコバイの親玉」と言うにはちょっと大きいしちゃんとしたセミの姿ですが、それにしても小さい(^^)
しかし、八重山遠征の際に実際に多数の本種を見掛けたのは林道脇のススキとセンダングサなどが生えた草叢でした。
Wikibpediaによれば、もともとススキなどの草地に生活していたものが、サトウキビの耕作態様が変化するのに合わせてサトウキビ畑に進出したもののようです。
本来は雨天時には鳴かないそうですが、短時間ながら雨の止み間でちょっとだけ陽が射して来たら鳴き始め、1匹が鳴き始めると周囲のオスたちも競うように鳴いていました。