イネカメムシ
半翅目 カメムシ科 12mm前後
「なんだか白っぽいシロヘリカメムシだなあ」と思ったら違いました。
頭部の形状はやや幅狭で、中葉が先端まで延びているため、側葉は接していない。
サイズや一見した印象が「シロヘリカメムシ」にそっくりで、屋外で見ても「なんだか白っぽいシロヘリカメムシだなあ」と思っただけで、本種だと気付いていませんでした(^^; 名前とは裏腹に全体的に黄色味を帯びた「シロヘリカメムシ」に対し、本種のほうが全体的に白っぽく、小楯板の形状や背面の斑点などが(微妙に)異なります。 本種はかつては稲の主要な害虫の一つとして駆除の対象になっており、高度成長期には農薬の普及などでいったん衰退したとのことですが、近年になって再び大きな被害を与えるケースがでてきたそうです。 ishidaが本種の生息を確認した場所は主に山地で、本来は森林に生えるイネ科植物をホストとして生活していたものが、稲作地に入り込んで「より美味しい」食物を発見してしまったということのように思われます。 |
「イネカメムシ」(左)と「シロヘリカメムシ」(右)