ハゴロモの一種(Pochazia
shantungensis?)
半翅目 ハゴロモ科 10mm前後
まるでレースか烏瓜の花のように見えた。(^^) 左側に頭があります。
よく見たら愛嬌のあるハゴロモの幼虫の顔が見えた(^^) それにしてもでかい印象。
二日後に自宅のミカンの木で羽化直後の成虫を見付けました。やっぱり大きい!?
成熟した個体は全体に茶色の粉をまとい、全く印象が違う。
おっと、車にとまってるのも発見。やっぱりかなり粉っぽい印象です。
これは幼虫の脱皮殻ですが、終齢の1齢前のもののようです。ポンポンはほうき状ですね。
時間が経って少し粉を吹いてきた? 右は同じ倍率で撮影した「アオバハゴロモ」です。
2022年9月に西三河の里山で初めて幼虫と出会いました。 ハゴロモ類の幼虫は多くがお尻からロウ状の物質を分泌して竹ぼうきの様な房状のものを付けていますが、本種の場合はまるで傘か花弁のように見える大きなものを背負っており、一見すると幼虫の姿は全く見えません。 初めは本当にカラスウリの花のようなものが葉の上に落ちているように見え、横から覗き込むようにして初めてハゴロモの幼虫だということが判りました。 それにしても幼虫自体もやけに大きいなあと思いましたが、その日は結局これの成虫だと思われるものは見掛けませんでした。 帰宅後に調べてみると、ネットには「外来のハゴロモ」として何種かの「大きなハゴロモ」の情報が上げられていました。 しかし、灯台下暗しとはこのことか、たまたま二日後に自宅のミカンの木を観察したら同じ幼虫と羽化したての成虫を見付けました(^^; 想像していたものよりも真っ黒けで、確かにネットでこんな画像も見た… 同じ木を探すと成熟した成虫と思しきものも何頭か見つかり、実は自宅周辺でもいつの間にかかなり普通に生息しているようです。 成熟した個体は全体に粉状の物質をまとっており、羽化直後の「ダースベイダー」的な姿とは全く印象が違ってちょっと地味めな感じで、「アミガサハゴロモ」っぽく見えます。
ここでまた記憶の重い扉が開き、そういえば先週の夜に娘たちが「お父さ〜ん、台所にこんなのがおったけどどうする?」と言いながら見せられたのがこれだったみたいです(^^; その時はサイズが大きいだけでなく前翅前縁の縁紋のようなものがやけに長いなあとは思いましたが、「ああ、アミガサハゴロモだね」と軽くあしらって窓から放してやりました。
ここからはネット情報の受け売りで恐縮ですが…(^^; 「Pochazia
shantungensis」という中国や台湾、東南アジアに広く生息するハゴロモの一種のようです。 ネットの記事によると寄生植物は多岐にわたるようで、自宅で見た柑橘類に限らずいろいろな植物を広く吸汁する生態のようです。 本種自体が在来の生態系に与える影響も心配ですが、農作物の害虫として認識されることで駆除のために強い農薬などを使われるようになることのほうが心配ですね。 |