ヒロクチバエの一種(ハマダラヒロクチバエ?)

双翅目 ヒロクチバエ科  約13mm

ヒロクチバエの一種

ヒロクチバエの一種

ヒロクチバエの一種
ヒロクチバエの名の通り、口吻が非常に大きい

ヒロクチバエの一種
腹部は鮮やかな黄色

写真は特徴から「ズアカヒロクチバエ属」の仲間だと思うのですが、今一つはっきりしません。
一般的なハエの中ではかなり大型で、何となくセミのような姿にも見えます。
頭は橙色で口吻が非常に大きく、翅は斑紋があって長く、身体は鎧を着ているようにも見えるうえ、腹部の腹側は鮮やかな黄色をしています。
何ともいえない異様な風体ですが、個人的にはこういう変なのが好きだったりして(^^;

動作も何となくのっそりしていて、何となくせわしない動きをするものが多いハエの中でもちょっと異質な感じです。

以前にも見たことがあったのですが、森の中でフラッシュのスイッチがOFFになっていたため、慌ててONにしようとして逃げられてしまいました。

ヒロクチバエの仲間は、どちらかというと熱帯起源の一族とのことで、国内にはあまり多くの種類はいないそうです。
小型のものが一般的で、国産種では「ダイズコンリュウバエ」が最も普通種です。
(我が家周辺でも見られ、やはり口吻が大きいため「ガスマスクのハエ」と呼んでいました。)

-----------------------2008.08追記-----------------------

2008年の春には、ちょうど出現時期に合っていたのか、多数の個体を見ることが出来ました。
沢の近くの林床の植物上で何個体かを立て続けに発見。
オスの個体はひと回り小さく、頭部の赤色はややくすんだ色のようです。

ヒロクチバエの一種
羽化後、翅が伸び切らなかったメス(羽化したのはこの周辺ということですね)

ヒロクチバエの一種
こちらは近くにいたひと回り小型のオス(?)

ヒロクチバエの一種