ツマグロヒゲボソムシヒキ

双翅目 ムシヒキアブ科  約15mm

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ヒメバチを捕食するメス。

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メスはオスよりひと回り大きい。

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こちらも小型のヒメバチを捕食中のオス。

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メス(右)に対し、オス(左)がダンスを踊って求愛している。

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こちらは別の機会に見た求愛行動。

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アワフキムシの一種を捕食中のメス(左)に対してオス(右)が求愛中。このメスは翅端の色が非常に薄い。

------------------- 2024.1.5 画像及び記載を追加 --------------------

春の早い時期に現れるムシヒキアブの仲間です。
ムシヒキアブの仲間としては珍しく、翅の先端と中央部に黒い模様があります。(観察した中では、翅端の色が薄い個体もいるようですが…)
ヒゲボソムシヒキ類の多くは非常に毛深いため体の輪郭が判り辛く見えますが、外敵から見つかり辛い効果を狙っているのでしょうか?
本種の場合も
主に石の上や切り株、ベンチなどのような開けた平らな場所にとまることが多いのですが、輪郭がボケて見えるため、遠くからだと単に黒いシミのようにも見えます。
オスは腹部前半の腹節の境い目が3節ぶんが白い一方でメスは4節ぶんが白いようで、これが明確な性差のようです。
また、複眼の後ろ側面から頚部にかけて特に白い長毛が密生しているのも本種の特徴的な部分です。

ベンチにとまっているメスのところへ、オスが来て求愛する場面に遭遇しました。
メスに向かい合ってとまったオスは、求愛動作として写真のように身体を上下に屈伸しながら翅を震わせ、腹部を反らしたり下げたりといった複雑な踊りをして見せます。
ただし、この時はメスは途中で拒否して飛び去ってしまいました。

下の画像にGIFアニメ−ションをリンクしています。

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