トラフムシヒキ

双翅目 ムシヒキアブ科  約22mm

torafumusihiki_9684.jpg - 87,672Bytes
オスの腹端の交尾器は同類の中でも特に大きくて目立つ。

torafumusihiki_3784.jpg - 105,353Bytes
腹部の各節に密生した金毛で「虎縞」に見える。

torafumusihiki_3527.jpg - 98,953Bytes

torafumusihiki_2099.jpg - 94,081Bytes
メスの腹端は「マガリケムシヒキ」のように長く伸びている。

torafumusihiki_9528.jpg - 130,354Bytes

------------------- 2024.1.5 画像と記載を追加 -------------------

夏に現れ、林の周辺などで見られる中型のムシヒキアブです。
翅は暗色で、体全体は茶褐色、脚は脛節より先が褐色でそれ以外は濃い茶褐色です。
顔面と腹部には金色の毛を多く生やし、名前の通り腹部は「虎縞」に見えます。
フ節は他のムシヒキアブと違ってやや寸詰まりで太短いようです。

オスの交尾器はかなり大きくて、げんこつのような何とも不思議な特徴的な形をしており、メスの腹端は黒くて長く伸びています。
以上の体形的な特徴は「マガリケムシヒキ」とも似ていますが、本種の方がオスの交尾器はより大きく、腹部の密集した金毛による虎縞は独特で見間違うことはありません。

torafumusihiki_k_9902.jpg - 90,760Bytes 

メスを見つけたオスはメスの真上でホバリングし、メスが逃げないようであれば儀式ばった仕草で上から抱きかかえ、メスが対応して腹端を持ち上げるとオスは交尾器でメスの腹端をつかみ、その態勢から上のように体の向きを変えます。
彼らの場合はシオヤアブのようにつながったまま飛ぶことは無いのでしょうか?