シオヤアブ
双翅目 ムシヒキアブ科 約30mm
ハナバチを捕食するオス。
こちらはメス。
交尾中のペア。左がオスで右がメス。
コイチャコガネを捕食するメス。
マルハナバチを捕食するメス。
毛むくじゃらで判り辛いが、実は意外に顔が長い。
交尾中のペア。上がオスで下がメス。
交尾のためのくんずほぐれつかと思ったら、静止したところを見たらオス同士の共食いでした。
------------------------ 2023.11 画像と記載を追加しました ------------------------ 初夏から夏にかけて最も普通に見られる大型のムシヒキアブの代表選手です。 林縁や海岸の開けた草地などで見られますが、産地では非常に多くの個体を見ることも多々あり、非常に成功している種のようです。 大型で非常に目立つだけでなく性質も大胆で、とまる際にも地面や葉の上など見晴らしの良い場所に水平にとまる傾向が強いようです。 捕らえる獲物は大型のトンボからハチ・ハエ・甲虫など多岐にわたりますが、特に小型〜中型のハチを捕らえているのをよく見かけるだけでなく、同種でさえ獲物として捕食します。
体全体が剛毛に覆われ、腹部は黒と褐色の虎皮のパンツ姿ですが、後端はだんだん黒くなっています。ごわごわもじゃもじゃで筋骨隆々なイメージ…。
オスは腹部の後端に「白いボンボン」が付いているため、雌雄の見分けは容易です。
ishidaの地元では特に海岸に面した草地が多産地ですが、2023年の九州遠征の際には福岡県のカルスト地帯「平尾台」の草原で本種が非常に多く見られました。
しかし、翌日の山口県のカルスト地帯「秋吉台」ではほとんど見られず、同じような乾燥した草原であっても、何らかの環境の違いで優占するかどうかは異なるようですね。
野山を歩いていると、足元から飛び立っても少し離れた場所にすぐとまります。