シギアブの一種

双翅目 シギアブ科  約12mm

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派手な色合いながら、種の同定は出来ていません。複眼が大きくて額の中央で接しているのはオス。

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複眼間が離れているメス。

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2018年4月上旬の沖縄遠征の際に、沖縄本島北部の森で見かけたシギアブの一種です。
明るいオレンジ色の体色が目立ちますが、シギアブ類の常で同定できていません。

シギアブ科は、双翅(ハエ)目・短角(ハエ)亜目・アブ下目・アブ上科に属する分類群ですので、真正のハエよりは「アブの一種」と言ったほうが近いのかもしれません。
全体的に小型のものがほとんどですので、体長12mmほどの本種は日本産のシギアブ類としては大きい部類に入ると思います。

シギアブ類の細かな種の記載、生態の研究ともにあまり進んでいないとのことで、幼虫の生活史や成虫の生態についてもよく判っていないようです。
自分自身も実際にシギアブ類を目にすることはあっても、交尾中の姿は「キアシキンシギアブ」で1例しか観察したことがありません。
また、多くの種で「葉の表面を舐める」行動が見られることから、植物表面の菌類などを舐め取っているのか、そもそも成虫の活動期間が短いためこれといった食事をとらないのかな?とも思います。