オドリバエの一種

双翅目 オドリバエ科  約9mm

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プレゼントの獲物を携えてメスを待つオス。

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オスの交尾器の形は複雑。これはすでに交尾を終えたオス?

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まさにプレゼントの効果?

愛知・長野県境の茶臼山で初夏に見られる大型で明るい色合いのオドリバエの一種です。

オドリバエの仲間は多くは捕食性で、他の昆虫を捕らえて体液を吸います。
交尾の際にオスからメスへ獲物をプレゼントする習性のものや、獲物の代りにオスが作った綿毛のようなダミーを渡して交尾するものまでいるということです。
2007年3月に刊行された「シンカのかたち 進化で読み解くふしぎな生き物」で判り易く取り上げられています。
↑私も少しだけ別の記事で協力しているので毎回宣伝(^^;

本種の場合、オスが捕獲した獲物を持ってメスを待つタイプの繁殖行動をとるようです。
写真は「ケバエの一種」を捕らえてメスを待つオス、単独で佇む(?)オス、オスがメスに「ガガンボの一種」をプレゼントし、その隙に(?)交尾しているペアです。

写真は全て5月末の週に見たものですが、彼らの出現期間は短いようで、翌週には見つけることが出来ませんでした。