マガリケムシヒキ

双翅目 ムシヒキアブ科  約22mm

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この個体はオス。胸部背面は明るい灰褐色に暗色の紋がある。

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この個体は極端に黒っぽい。

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オスの腹端にある交尾器はまるでゲンコツのようです。

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交尾中のペア。

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こちらはメス個体。

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自然光下で見ると複眼は暗い青緑色。

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メスの腹端は非常に長く伸びる。

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初めは交尾しているように見えたが、実際にはメス同士で共食いをしていた。

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枯れ枝の洞に腹端を差し込んで産卵しているようだった。

春から初夏に現れ、平地から山地にかけての林の周辺などで普通に見られます。
翅はやや暗色で胸部背面が明るい灰褐色〜黒褐色、腹部は背面が黒褐色で下面が灰褐色ですが腹端3節ほどは黒、脚は脛節(とその前後の場合もあり)が茶褐色でそれ以外は黒です。
また、複眼は暗緑色(フラッシュを使用した写真では本来と違う反射で赤っぽく見えますが)で、正面から見るととても丸顔に見えます。

オスの交尾器はやや大きく、ゲンコツのような形をしているのが特徴的で、メスの腹端は黒くて長く伸びています。
近縁な「トラフムシヒキ」と上記の体形的な特徴はよく似ていますが、本種のほうが腹部がスリムで、体色とオスの生殖器の形状はかなり異なります。