クモガタガガンボ

双翅目 ガガンボ科  約8mm

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恵那山で見た個体。腿節が太く、腹端には産卵管のようなものが見えます。

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横川山で見た個体はオスのように見えます。

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恵那山で見たものより一回り小型で色が黒っぽいだけでなく、
触角もやや長いようですが、性差かどうか不明です。

一般的に冬季、それも雪の上で活動するような昆虫はほとんど知られていませんが、例外的なのが、これらとっても変わり者の「クモガタガガンボ」の一族です。
詳しい分布や種別は不明ですが、どちらも長野県南部の山地(恵那山周辺)で、冬の登山中に見つけたものです。

最初の写真の個体は恵那山で見つけましたが、産卵管らしきものが見えることからメスのようで、太くて逞しい腿節が特徴的です。
黒っぽいほうは横川山で見付けましたが、腹部の様子からオスのように見えますが、前の個体と同種なのかどうかは不明です。

活動の適温が0℃前後とのことで、ネットの記事では全く餌をとらないまま繁殖行動を終えるとの記載も見られますが、生活史も含めてあまり明らかではないようです。