ハラグロオニイシアブ

双翅目 ムシヒキアブ科  約20mm

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森の中でも目立つ明るい色合いです。

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腹部末端の形状から、この個体はメスのようです。

奄美大島以南に分布するやや大型のムシヒキアブで、2016年7月の沖縄遠征の際に、沖縄本島北部のやんばるで出会った際には、目立つ色彩にはっとさせられました。

ムシヒキアブとしては大型の部類になりますが、頑丈な体形で大型種の多いイシアブ亜科の中では中くらい?といった雰囲気ですが、艶のある明るい体色は森の中でもかなり目立ちます。

ムシヒキアブの場合、昆虫界の中では高次の捕食者として生態系の頂点に位置するということで生息数自体がそれほど多くないだけでなく、コケや朽木の中で暮らす幼虫のために自然度の高い環境が必要になることから、沖縄でもあまり平地ではこれらの種は見られないようです。

写真の個体は腹部末端の様子から「メス」であることが判りますが、遠征中にはオスの個体と出会うことは出来ませんでした。

------------------------- 2019年6月 写真追加 ----------------------------

2019年の沖縄遠征で多くの本種と出合え、オスの写真もGetしました。
本種の場合も多くのイシアブ属と同様に雌雄の体形や体格差はあまりないようです。

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2019年の遠征ではオスを見付けました。

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オオイシアブなどに比べても交尾器のサイズは控えめ?

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こちらはメス。自然の太陽光の下で見るととても派手な色合いです。

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こちらもメス。イシアブ特有の柔軟な頚部で頭をくるくる回して獲物を視認します。